おはようございます、デイケア広報委員の椎名です。
皆様いかがお過ごしでしょう、気温差も激しく梅雨入りもしましたので、風邪などひかれていないといいのですが!
私は頭痛持ちなので曇りの日や雨の日に気圧が低いと具合が悪くなってしまったりします。
デイケアの方々のなかでも雨や曇りが苦手な方が多く、やはり気温や天気、気圧なども精神的な体調と密接に関わっているのだなとしみじみ思います。
以前ここでもお話ししましたが、私は雨が割と好きです。
出かける用事があったり忙しい時などは鬱陶しいこともありますが、雨でゆったり家にいるときに、窓越しに聞こえる雨音を聞いていると、なんだか心が癒されます。
喫煙者なので、普段自宅ではベランダでタバコを吸っているのですが、雨音をもっと聞きたい、なんて理由で長居することもあります(笑)
烏山病院は東京の世田谷区にありますし、私も都内に住んでいます。
都心にいると、自然と触れ合う機会も少なくなり、花や木、風に海、空に月、山や川などから感銘を受けるタイミングが少なくなります。
私も普段はあまり遠出もしませんし、そういった感覚も麻痺しているかもしれません。
けれどふとしたきっかけで、花が綺麗だな、空が澄み渡っていて気分が良いな、風が吹いて心地よいな、と思えるととてもすがすがしく、得をした気持ちになれます。
私は絵を描くことが好きで、一時期絵画塾に行っていたことがあるのですが、そこで尊敬できる恩師と出会えました。
病気に対する理解もしてくださっていて、卒業した今でも時々人生相談に乗ってもらっています。
ある日に私がなかなか思うように絵が描けず、うつむいてイライラしていたら、先生が来て『顔を上げて空を見てみなさい、青くて綺麗だろう、俯いていちゃいけないよ、普通にサラリーマンをしていたら、こんな青空に感動することもできない、椎名は得しているんだよ』と励まして下さいました。
その他にも『考えるのではなく感じるんだ』という言葉も下さり、そのおかげで私は視野や心を広く持つことが出来ました。
普段は考えすぎたり、気を使いすぎて疲れてしまう性分ですが、そんな時は、スイッチを切り替えるように、空を見たり、知人と話して、心と頭をオープンにする癖がつきました。
私以外の全ての人も同じかもしれませんが、人は一人で生きていない、独りにはなりたくもなれなくて、それは時に優しく美しく時に残酷ではあると思います。
自分が今生きてこの大地に立っているのは、様々な偶然や必然、人と人との巡り合いや、愛し合った記憶、優しくしてもらった思い出、辛かったこと、腹が立ったこと、感謝したいこと、生まれてから今まで怒涛のごとく押し寄せてきた出会いと別れがあったからだと思っていますし、その全てに感謝出来たらいいなと私は考えます。
私はデイケアで人との関わり方を沢山学びました。
他の利用者の方々も日々様々な努力や取り組みをしています。
デイケアに来てもう6年目ですが、対人スキル、コミュニケーション能力を以前よりもつけられたと実感していて、そして、そのおかげで、人が好きになりました。
発達障害があり不器用な自分ですが、『人間』というものが好きになれました。
大げさな言い方になりましたが、本当にそう思っています。
そしてデイケアにスタッフの方々、同志であるメンバーの方々に感謝しています。
世の中には理不尽や悔しいこと、腹が立つこと、悲しくてやりきれないこともありますが、幸せや楽しい気持ち、愛情をはぐくむ瞬間もきちんとあります。
それらをひっくるめて好きになれた、それが私がデイケアに来て得た宝物です。
いつもながら個人的な話になってしまいましたが、読んでくださってありがとうございました。
さて、梅雨が明けたら夏が始まります、皆さんも熱中症に気を付けて、元気でいて下さい。
それではまた!