3月11日

 

おはようございます、そしてお久しぶりですデイケア広報委員の椎名がブログをお届けします。

 

 

 

近頃めっきり暖かくなってきて、春の訪れを感じますね。

 

花粉も飛んでいるので辛さもありますが、うきうきする季節です。

 

卒業式があって、入学式があって、出会いと別れの季節でもあります。

 

お花見にも行きたくなりますね!

 

 

 

 

 

そして今日は311日、五年前に東日本大震災があった日です。

 

今でも覚えていますが、あの地震があった時分、私は烏山デイケアにいて、音楽室で友人とギターを弾いていました。

 

初め小さな揺れが始まった時、私はギターを置いて施設の外に飛び出しました。

 

地震のあった時の対処の仕方としては間違っているのですが、とにかく、とても大きな地震が来ることを予感したからです。

 

 

 

私は阪神淡路大震災の被災者です。

 

だから大きな地震が来る時には感覚で分かることもあります。

 

病院の建物がぐらぐら揺れるのを見て、恐怖心と戦いました。

 

 

 

家族の中で阪神大震災を体験したのは母と私だけで、東日本の地震のあった日家に帰ると母も怯えていました。

 

あれから5年、大きな地震がなかった東京にいると、日常は取り戻されています。

 

けれど、地震は、それが起こった時は勿論、その後、すべてが崩れて壊れてしまってからが大変です。

 

 

 

どうか多くの人が5年前の悲劇を忘れずに生活してくれたら、と思いますし、私も忘れないつもりです。

 

山ほどの命や生活、人生を奪っていった天災、

 

一刻も早く、被災地が復興することを祈っております。

 

 

 

……

 

 

 

ところで今私はグループホームに滞在しています。

 

ギターや歌が趣味なのですが、施設内では禁止されているので、公園や高架下で練習しています。

 

公園で演奏をしていると、立ち止まって聞いてくれる人がいたり、子供が集まってきてくれたりします。

 

大空の下でゆったりと弾き語りをしていると、様々なことが学べます。

 

 

 

平日の公園で青い空を見ながら歌っていると、今自分は病気で苦しんだりしているけれど、普通に働いているサラリーマンは定年になるまで見れない景色を私は独り占めできているのだな、と思ったり、

 

両親と遊ぶ子供を見て、自分にも小さい頃はあって、親はその成長(精神的にも身体的にも)をずっと見守ってきてくれたのだから、私よりも私自身のことを知っていることはあるんだろうな、と思ったり…

 

 

 

また、屋内で練習をするのと違い、ギターや歌の音が反響しない環境なので(音楽的には『デッドな環境』と呼ばれています)、きちんと音を出さないと自分にすら演奏が聞こえません。

 

結果的に大声を出しても許される、となると気持ちいいですし、

 

こうして地球上、アジアの中の小さな島国、日本の首都東京、その中の某区某公園の中でギターを持って叫んでる自分は、とってもちっぽけな存在なのだろうな、と思ったりもして、それが心地よかったりもします。

 

 

 

私は悩み事があるとき、苦しい時によく宇宙のことを考えます、広すぎるほど広大な宇宙の中で、自分という一人の人間の脳内の悩みなんて、あって無いようなものなのかも、めちゃくちゃ小さなものなのかも、と考えると、少し気が楽になります。

 

 

 

さて、長くなりましたが、気温も上がってきて過ごしやすい季節です。

 

皆さん体調にだけは気を付けて、春を満喫してください!

 

それではまた!(^^)